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砂丘と妖怪(坂元 豪)

ソニックの坂元豪、久しぶりのブログです。

随分と永い間、サイトのブログが更新されていないので
これはどういうことか?と軽い憤りを抱えたまま取締役の鎌田を問い詰めたら
「坂元が『次はオレが書く!』と言ったから皆書くのを控えて待ってんだ!」と、どやされました。
でした、でした、そうでした。

先日のお盆休みに叔父の初盆で鳥取に行き、そこで沢山の“思い出”を胸に帰ってきたので
「次はオレが書くぜ!ネタは豊富だぜ!」と社員全員にワイルドに豪語したのでした。

あれから約1ヶ月・・・・・
鮮やかだった“思い出”たちは、もはやとっくに遠い記憶の彼方。
鎌田に対し「もっと早く突っ込んでくれればよかったのに・・・・・・」と小声でもごもご言ってみても何も始まらず。


さて、先日のお盆に鳥取・米子に行ってきました。
母親の実家です。祖父母もここ数年のうちに亡くなり、相次いで今年、母の兄も亡くなってしまいました。
その誰の葬儀にも僕は行けていなかったので、初盆には参加しようという意味合いです。

母の生まれ育った家ですが、そこに住んでいた両親と兄(家族)がいなくなってしまった今、
こうなってくると、正直、もう母にとっても帰郷する理由というか、そんなんが無くなってしまうワケで・・・・・
で、次はいつ行けるか分からないしってことで、僕は母と嫁、子供3人の家族全員を連れて行くことにしました。
しかも、車で!家族が多いと結構旅費も掛かってしまうのですが、土日だとETCが半額なんでかなり安くで行けるのです。

法事が1日あったのですが、あと2日の自由時間。
「子供たちの思い出になるとこに連れていってやりたい」と、どうしても子供中心に考えてしまうもの。

鳥取と言えばやっぱ「鳥取砂丘」!
勿論、行ってきました。ただただ砂漠のような砂山を歩き続け・・・・・
あまり子供たちにはウケはよろしくなかったようです。

気を取り直して翌日は「水木しげるロード」へ!
そう、米子と言えば水木しげるさんの故郷、「鬼太郎」の生まれ故郷です。
米子と境港間のJR駅16個所には全て「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪の名前が付いているくらい
町は鬼太郎一色で、要所要所に下の写真のような妖怪オブジェが経っています。

子供たちはあまり鬼太郎が好きではないようでした。
っていうか、「ゲゲゲの鬼太郎」をあまり知らなかったようです。
1歳半の娘はただただ泣くだけ。


あとの写真は、母の実家の「縁側」です。
僕はこの「内」なのか「外」なのか微妙な「縁側」って場所がなんだか大好きです。
(最近の家ではあまり見なくなったような気がするのですが・・・・・・)
コレが無ければもう一回り部屋デカくなるんじゃないの?っていう無駄感がなんともたまりません。

田舎なんで、玄関だけで約12畳ほどあるバカでかい昔ながらの御屋敷ってな感じで、
歩き回っても家中の全貌がよく分かりません。
しかも、2階の一部はまだ完成されてもいなくて・・・・・
なんでも「全部完成させたらダメ」なんだとか?
これは昔ながらの風習なのか?それともこの地方だけに伝わる風習なのか?
はよく分かりませんが、ひっそりとした未完成の2階の一部がまたなんとも薄気味悪く、
ホントに妖怪でも住んでいそうな、そんな風情がやっぱり僕は大好きなのでした。

また行けるかなぁ・・・・・
鳥取の母の実家は、そんなに遠くないのに、
なんだかとても遠い別世界のような「思い出」です。